2007年12月20日木曜日

暗記が大事


赤尾の豆単
  • わたしは大学へ行く余裕がありませんでした。
    それで卒業記念にと、赤尾の豆単3800語を全部覚えることにしました。
    1度覚えた単語を次の日に復習し、その次の日にも復習し、1週間後に点検し、1か月後に覚えていたら塗りつぶしました。
  • 単語を「contradiction 矛盾、contradiction 矛盾」と声に出しながら、わら半紙に「contradiction、contradiction、contradiction」という具合に何回も書きな ぐり覚えました。
    わら半紙は50センチの高さになりました。
  • ドイツ語の達人、森鴎外が「外国語の学習には語源学習が一番」と言っ ているのを目にしました。
    赤尾好夫の『語源英語単語熟語の総合的研究』などを活用して、覚えにくい単語は語源学習をしました。
    contradictionは、 contra(反対)+dic(言う)に分解されます。
    こうして全単語を塗りつぶしました。
  • 当時は大学入試には7000語が必要と言われていました。
    豆単以外にも勉強し、7000語は覚えたと思います。
    英語とは、それでおさらばして、卒業して社会人になりました。
  • このときの暗記訓練のおかげで、それ以来暗記が苦でなくなりました。
    後年、タイで得度(とくど、僧侶になること)したとき、パーリ語(梵語の一種)の丸暗記にも役立ちました。
  • 数学者の岡潔は『春宵十話』で、若いうちは丸暗記がいい、といっています。
    独創性は記憶の蓄積から生まれるからです。
    おいしいおでんを作るには、たくさんの具材があったほうがよいのと同じ理屈です。
  • 年号の丸暗記なども、暗記力を高めます。わたしは数字の暗記は訓練しませんでしたので、いまだに語呂合わせによっています。
  • 百人一首の中身は、恋の歌がほとんどですが、幼児のうちに暗記しておくと、成人になって意味がわかると思考も感受性も豊かになります。
  • ユダヤ人は、小さいときからユダヤ教の聖典タルムードなどの教典の暗記を強制されるので、暗記能力が抜群です。
    ミシュナとは、「繰り返す」ことであり、「学習する」ことです。
    学習するということは、ユダヤ人にとって暗記するということです。
  • と ころで、英語は肉労です。
    日常語と高級語彙が関係ないので、がんがん目と口と手で覚えるしかありません。
    「犬の」はcanine(ケイナイン)、「月の」 はlunarです。
    heart(心臓)の学は cardiology (心臓学)、liver(肝臓)の病気はhepatitis(肝炎)です。
    密室恐怖症の意味は日本人の小学生でもわかりますが、英語では claustrophobiaと難解語になってしまいます。
    anthropology(人類学)も高級語彙です。
  • 英語力の維持には、社会人でも毎日、英字新聞などで1時間英語に親しみ、ニュースなどは英語で聞くという時間と体力が必要です。
    2万語は知っている必要があります(それでも辞書が必要です)。
    ネイティブの知識人は5万語を知っています。

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